コロナ禍で最も打撃を受けたといってもいいのが飲食店で、実際に多くのお店が苦境に立たされたり、閉店に追い込まれたりもしました。チェーン店の規模の大きなお店も、個人でされている小規模な飲食店も、それぞれ大変だったと思います。しかし、それでも、自分の店を持つ、飲食店を経営するという夢を持たれている方は沢山いらっしゃると思います。今回は、そんな方のために、飲食店のオープンまでのプロセスを知っていただきたいと思います。
〇飲食店のオープンで、大切な3つのこと
では、最初に飲食店をオープンさせるにあたって、出来るだけ具体化して欲しい、大切なことを3つに絞って紹介していきます。
- ・コンセプト、プラニング
まずは、どのようなお店にしたいのか?というのを明確にしておく必要があります。
飲食店のオープンを考えておられる方は、勿論、漠然としたイメージはお持ちだと思いますが、それを出来るだけ具体的なものにしておいてください。例えば、他のビジネスシーンなどでもよく言われる「5W1H」といったものに即して考えてみるのも1つの方法です。
誰に(ターゲットは?)、どこで(どんなエリア、場所、どんな店?)、何を(何を提供するのか?)、いつ(営業時間は?)、どのようにして(営業形態は?)、そして、最も大切な「何故、それがしたいのか?」といったことも含めて整理してみてください。
- ・資金計画
お店を開くには、資金が必要となります。改装の他に、利益が出るまでの運転資金も勿論、必要となってきます。お店の規模や種類にもよりますが、小さいお店でも、スケルトンの物件で坪当たり60~80万円ぐらい、居抜物件で10~40万円ぐらいは必要となってきますから、1,000万ぐらいは必要になると思っておいた方がいいでしょう。公的なものも含めて融資を受ける方も多いと思いますが、やはり頭金は多い方に越したことはありません。最低でも300万円ぐらいは用意するようにしてください。
- ・物件確保
資金やコンセプト、プラニングと同時進行で行いたいのが、物件の確保です。例えば、どんなお店にするのかというのには、物件の特性が大きく影響してきますし、融資を受ける際の事業計画でも、具体性のあるものが求められます。個別の物件の状況もそうですが、スケルトンで一から造っていくのか、居抜物件を利用するのかといったことも含めて、色々な物件を当たってみてください。
〇飲食店のオープンのために必要な資格
では、次に具体的に飲食店を開業するのに必要な資格について見て来ます。最低限必要なものは次の2つだと思ってください。
- ・食品衛生管理責任者
- ・防火管理者
前者は保健所で、後者は消防署で講習を受ける等して取得することになります。
防火管理者については、収容人数が30名以上の場合、必要となります。
そして、意外に思われるかもしれませんが、基本的には調理師免許は必要ありません。
〇飲食店のオープンで必要な申請
最後に、飲食店のオープンに際して、必要となる手続きについて、規模や業種、業態によっては必要ないものありますが、届け出先も含めて挙げておきます。
・食品営業許可申請(保健所)
・防火管理者選任届(消防署)
・防火対象設備使用開始届(消防署)
・火を使用する設備等の設置届(消防署)
・深夜酒類提供飲食店営業開始届出書(警察署)
・風俗営業許可申請(警察署)
・個人事業の開廃業等届出書(税務署)
・労災保険の加入手続き(労働基準監督署)
・雇用保険の加入手続き(公共職業安定所)
・社会保険の加入手続き(社会保険事務所)
今回は、夢だった自分の飲食店をオープンさせるための準備等について見て来ました。勿論、大切なお店の中身の検討や必要な資格や手続き等についても全てご自身で行うこともできますが、そででなくても多忙な時期に当たってしまうと思います。
私達、DecxtBOXでは、事務的なこと等面倒なことも含めて、繁盛店を作るためのお手伝いをさせていただきます。あなたの夢に寄り添うDecxtBOXでありたいと思い続けています。