トイレの神様は飲食店にもいる?!

例えば、訪問した先の家のイメージはトイレ次第だといってもいいような気がします。玄関や客間、リビングなどは、その時に合わせて綺麗にすることが出来るかもしれませんが、トイレだけは普段からの努力が大切になってきます。同じように、飲食店などでも、トレイがそのお店の印象を決定づけるといっても過言ではないかもしれません。そして、不特定多数の方が訪れ、使う飲食店のトイレは、ただ綺麗にしているだけでなく、全ての人に気持ちよく使ってもらえる、そんな空間にする必要があります。では、そんな飲食店のトイレについて見ていきます。

〇飲食店の印象はトイレが左右する?!

 飲食店に入られたお客様でも、トイレを利用されない方もいらっしゃいます。そして、用が足せればそれでいいのでは?という考えの方もいらっしゃるかもしれません。しかし、実際には、飲食店のトイレは、そのお店の印象を決定的なものにしかねないものなのです。80%の確率でトイレが飲食店の印象に影響を及ぼし、トイレの印象が良いだけで、再来店の確率が40%ぐらい上がるとも言われています。そして、好印象を与えるトイレとは、清潔さとともにお客さんへの心遣いが感じられるもののようです。特に、女性でこのような傾向が強く見られますが、今や女性客の獲得は、飲食店では最重要課題ですから、抑えておきたいポイントです。

〇飲食店のトイレは、これだけは抑えておきましょう!

 では、飲食店のトイレで、これだけは抑えておきたいというポイントをいくつか紹介していきます。

 ・清潔さ(掃除が行き届いている、床が濡れていない、ゴミが散乱していない、臭いがこもっていない。)に配慮された作り。

 ・男女別々で、動線が被らないような設計。

 ・洋式便座、それも温水洗浄暖房便座が設置されている。

 ・トイレとは別に手洗いスペースがある。

 ・清掃用品や備品が見えないようになっている。

 ・お年寄りは身体が不自由な方、小さい子供への配慮も必要。

 トイレは清潔さや使い勝手が最も大切な部分です。設計や施工の段階から、後々の維持管理まで考えたものとする必要があります。

〇飲食店のトイレは、こんな心遣いがあれば嬉しい!

 次に、このようなトイレなら好印象に繋がるといったものを紹介していきます。

 ・特に女性用は、化粧直しが出来るようなスペースがあれば喜ばれる。

 ・オムツ替えができるようならば便利。

 ・消臭は勿論、香りにも気を配ってある。

 ・消音装置がついていると、嬉しい。

 ・店の雰囲気や内装にあったトイレはお洒落さを感じる。

 今やトイレにも非日常空間的な要素が必要とされていますし、居心地の良さのようなものも大切ですから、お店の中の限られたスペースを有効に使いながらの設計が必要となってきます。

今回は飲食店のトイレについて見て来ました。フロアーや提供する料理やサービスが飲食店の表の顔だとしたら、トイレは裏の顔と言ってもいいかもしれません。しかし、裏の顔がガッカリするようなものならば、それだけでそのお店の評価は、大きく下がってしまいます。繁盛店にするには、それなりのトイレが必要です。

私達、店舗デザイン建築.COMは、そんな裏の顔もおろそかにしません。神様が宿るような、そんなお店造りをお手伝いさせていただきます。

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