飲食店の開業を考える場合、どれぐらいの席数にするのか?といったことを決める必要があります。席数は、飲食店での売り上げに直接影響するものですが、どのぐらいの密度で席やテーブルは配置するかは業態やお店の雰囲気等によっても違ってきます。最近では、コロナへの対応も求められたりします。今回は、そんな飲食店の席数について見ていきます。
〇飲食店の席数の目安は?
飲食店の席数の目安については、一般的に次のような感じがいいと言われています。
- ・レストランやいわゆる高級店等ゆったりとした配置にする場合 1坪当たり1席
- ・大衆型の店舗 1坪当たり2.5~2.7隻
- ・上記の他、一般的な店舗 1坪当たり1.5~2席
ホールの大きさに応じて、配置できる席数の目安が出れば、それによって、スタッフの 数等を決めていくことになります。
ただ、間取り等によっては、この通りに行かないのが現実です。例えば、入口付近に席を配置すれば、暑さ、寒さが気になりますし、通路が取りにくい物件もあるかもしれません。そのような物件の場合は、この基準よりも席数が取れないことになります。
また、お店の雰囲気、想定する客層に応じた席数、配置を考えないと雰囲気がそぐわないものになったりもしますし、無駄が出てしまいます。例えば、ファミリ等のグループがメインとなる場合はテーブル席を増やし、単身やカップル等がターゲットとなる場合はカウンターの比率を増やすことになるかもしれません。
〇飲食店で厨房とフロアの比率は?
飲食店の席数に関する基本的な考え方を紹介しましたが、席数を算定する際には、客席部分、フロアと呼ばれる部分の広さを決める必要があります。その際には、フロアと厨房の比率が決め手になり、次のような数字がだいたいの目安となります。
- ・ファミリーレストラン、ステーキハウス等 4:6
- ・中華料理店、焼肉店、和食、居酒屋、イタリアン、フレンチ等 3:7
- ・ラーメン、うどん・そば、カフェ・バー等 2:8
勿論、お店で提供しようとされているサービスの内容や間取り、動線によっては、この通りにいかないと思いますが、1つの目安とされています。
〇コロナ禍での飲食店の席等の配置について
これまで、飲食店の席数等に関する基本的な考え方を紹介してきましたが、最近では、コロナ対策のため、これ以外の考え方が必要となってきています。いわゆる3密を避ける目的で、席と席、テーブルとテーブルの間隔を広めに取るのが定着していて、それぞれ、1m以上が推奨されています。
今回は飲食店のプラニングを考える上で大切な、席数についての考え方を紹介してみまし
た。一般的に売り上げは、「客単価×席数×回転数×稼働率」から算出できると言われてい
ます。また、席数によって、お店の雰囲気や使い勝手も随分と変わってきます。勿論、お
店にしようとしている物件の広さや形状等にも左右されると思いますから、ベストな配置、
席数を考える必要があります。
私達、店舗デザイン建築.COMでは、そんなことも含めて、オーナー様に寄り添いながら、お店の開店
のお手伝いをさせていだきます。まずは、話してみませんか。